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ゆれる [映画]

先週観た映画のことを書くのを忘れておりました。
話題になっている日本映画「ゆれる」です。

あらすじは、こんな感じ。

都会でカメラマンとして成功した弟(オダギリジョー)が、母親の葬儀で実家に帰ります。飛び出し
たことをこころよく思っていない父親(伊武雅刀)と、暖かく迎えてくれる兄(香川照之)。
で、兄と父は小さなガソリンスタンドを経営しているのですが、弟はそこで働く昔の恋人と再会し
ます。兄が彼女に好意を寄せているらしいことを感じながらも、弟はアパートへ行って関係を持って
しまいます。
そんなことがあった翌日、3人は何事もなかったかのように渓流へ遊びに出かけます。東京へ連れ
て行って欲しいと言う彼女を無視し、山奥へ入って写真を撮る弟。それを追いかけて壊れかけた
吊り橋を渡る彼女。そして、それを追う兄。弟がふと吊り橋を見上げた時、橋の上には、もめている
様子の兄と彼女。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた彼女と、混乱する兄の姿が…。
で、後半はその法廷の場面になります。
仲の良かったはずの兄弟が、だんだんと本音の部分をさらけ出していくことになります。
小さな街から出ることも出来ず、ただ淡々と、鬱々と日々を過ごすしかなかった兄は、弟に対し、
嫉妬とねたみの感情をぶつけます。自分のことを理解していてくれたと思っていた兄の豹変に、
弟は戸惑い、兄を信じられなくなります。あれは、事故だったのか、兄は彼女に自分の気持ちを
拒否されたから殺したのではないのか…。

ま、あまり詳しく書いてもいけませんね。とにかく、観てみてください。
観る側に、いろんなことを任せて、考えさせる映画です。
「ゆれる」という題は何を表すのか?人の心?兄弟の絆?うーむ。

でね、とにかくこの二人の演技が巧い。ストーリーがそういう心理劇ですから、役者にかかる負担
は大きいのですが、もう感動しちゃいました。特に、一瞬狂気の表情を垣間見せる香川照之の
演技は、もうただ驚くばかりです。役者って、ほんとすごいなぁ。
日本映画、こういうのを作らせると巧いですね。だから、好きなんですよ。

ちなみに、この映画を薦めてくれたのは職場の後輩の「えげ」氏でした。
彼からは、話題になる前から「リリーフランキーの東京タワー、いいっすよ」と言われていたのに、
「誰だ?それ。日本人?」なんて言って、読まないでいたら大ブレイク。
いかんなぁ。人の言うことは素直に聞かないと。反省。
ドラマの放映を前に、今、必死で読んでます。いやー、九州の人だったのね。


DVD。 [映画]

今日は嵐でした。台風が近づいたせいのようで、もう朝からけっこうひどい雨。
そんな中、仕事の後、横浜へ行っておりました。
いやー、久しぶりに行きましたが、横浜、発展してますねぇ。
今日行ったのは、駅に隣接した新しい商業施設「ベイクォーター」というところ。
よくあんな土地が駅前に残っていたもんだ。

で、帰り道、品川駅で山手線に乗り換えようとしていたら、偶然、うちのオケのトロンボーンの
さ○るとバッタリ。浜松町までの2駅の間に、次回のローテーションが決まりました。
塩○、ヒンデミットのトップ、よろしくね。

閑話休題。

先日、HMVに行ったら(A部さん、すみません…)、いやー、DVDが安い。
名作シリーズが、1枚1500円。ほんとに、これで大丈夫なんでしょうか。
でも、うれしい。

で、まず買ったのが、これ。
「ショーシャンクの空に」。

観たことがある映画なのですが、大好きな映画ですし、手元に持っていてもいいかな、と。
1500円ですから、ね。
モーガン・フリーマンって良い俳優なんだな、って知った映画でした。

で、もう1枚買ったのですが、それは、これ。
「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」。

なんか、ジャケットは怪しげだなぁ。ポルノか?これは。このヒゲはマズイだろう。おい。
いえね、この映画は観たことはなかったのですよ。
職場の後輩の赤○が、「いいっすよ、いいっすよ、これ。絶対観た方がいいっすよ。なんなら、俺が
DVD買って差し上げますよ」と言っていたので、ちょいと気になっていたのです。
(結局、買ってくれませんでしたけど…)
ふとしたことで知り合った二人が、朝日までの間、街を歩きながら語り合う…そんな映画らしい。
ロードムービーなのかなぁ。だったら、好きかも。

で、レジに行ったら、2枚だと20%引き、とのことで、さらに安くなり、2枚で2400円…。
ほんとに、これで映像文化は守られるのか?

ま、それはそれとして。

さて、この連休に観てみますかね。面白くなかったら引き取れよ。>○塚。

追伸
ちなみに、さだまさしの歌の中で一番好きな歌は「距離(ディスタンス)」という歌です。
何の意味もないですが…。


クレヨンしんちゃん。 [映画]

ヤフオクでオーデコロンを買ったのですが、どうも怪しい。
某CDというメーカー?なのだが、これまで使っていた本物(海外へ行った人に頼んで買ってきて
もらった)は、ラベルに「Paris」とあるのですが、今回のは「MADE IN FRANCE」とあります。
包装紙の内側に、日本語のラベルも貼ってあるし…。
香りは、まぁ同じようなのですが、あまり長持ちしないような気がします。
そんなに安くなっていなかったけど、また騙されたのかなぁ。

で、騙されたというえば、今日テレビで観た映画は、以前から騙されたと思って観てみろよ、と
あちこちで言われていた「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」です。

いやー、面白かった。
一連の「クレヨンしんちゃん」の映画は、子供向けではなく大人向けに作られているという話は
聞いていましたが、予想を上回る内容、レベル。

ストーリーは、まぁあまり詳しくは書きませんが、大人たちが自分が小さかった頃のノスタルジー
にとりつかれてしまって、子供も仕事も家庭も捨てて、そんな"昔の世界"に逃げ込んでしまい
ます。それを、しんのすけ達の活躍で元に戻すのですが…。

いやー、いい。きっと、制作者たちのキーワードは「共感」だったと思われますが、まんまとその
策略にハマってしまいました。
泣くところまではいきませんでしたが、笑いながら泣きそうになった場面、ありましたねぇ。

楽しい作品なのですが、随所に教訓みたいなものが散りばめられています。
ノスタルジーに惑わされることなく、前を向いて生きていけ、というような部分もありました。
おや?これは「ニュー・シネマ・パラダイス」の中のセリフと同じ?万国共通ですな。

いかんなぁ。このまま「ALWAYS 三丁目の夕日」も観ちゃいそうだ。
歳とったなぁ。


トランスアメリカ。 [映画]

以前、映画の予告編を観て「観たいなぁ」と思っていた映画の上映が今日までだったので、仕事を
放り投げて行って参りました。

観てきた映画は「トランスアメリカ」。

「goo映画」に載っていたストーリーは、こんなの。

トランスセクシャルのブリーは、男性としての身体を完全に捨てる手術を目前に控えている。
そんなある日、ブリーは驚くような電話を受ける。ブリーがかつて、男性として一度だけ関係した
女性との間に、息子がいたのだ。窃盗の罪で拘置所に入っていた息子トビーを保釈するため、
ブリーは手術費用を切り崩してニューヨークへ向かう。ブリーは、自分の正体を明かさないまま、
トビーを継父の暮らすケンタッキーへ送り届けようとするのだが…。

つまり、男性から女性へと"性転換手術"を受けようとしていた直前に、存在すら知らなかった
子供が登場。そんな自分の素性を隠したまま、親子の旅が続く…というロードムービー。

まぁ、ドラッグや性的虐待など、アメリカの抱えるいろんな問題がテンコ盛り。
でもね、なんかちょっとだけ、救いが見える映画でした。
なんか、気持ちは伝わるんだって。
ゴタゴタしながらも、結局、家族たちの気持ちは離れることなく、どこかで繋がっていました。
グレた息子も、反発しながらも、複雑な父親?のことを理解しようと努力し始めたし、その父親の
家族も、彼のことを少しずつ理解しようとし始めたし。
清清しい映画ではないですが、しんみり、良い映画です。

で、特に面白いのは、この『女性になろうとしている男性』を、女優が演じていること。
演じたのは、人気ドラマ「デスパレートな妻たち」で知られるフェリシティ・ハフマン。
なかなか、気の利いた配役ですね。普通、男優が演じるでしょうに。
見事な演技で違和感なく演じております。で、アカデミー主演女優賞にノミネートされたそうな。
これまた、気の利いた出来事ですな。

残念ながら、上映は終了したようです。
DVDになるでしょうから、その際には、是非、ご覧ください。

で、19時からの上映が終了したのが21時頃。
ちょうど仕事が終わったところの○瀬さんと由○・溜池店で合流。
やっぱ、美味いですよ。由○のラーメン。これも、お奨め。


風花。 [映画]

今、「ハチミツとクローバー」の最終回を観ながら書いております。
このアニメも、この前、映画になりましたね。
そうえいば、随分昔の映画「セーラー服と機関銃」もまたドラマ化されるとか。
薬師丸ひろ子は、やっぱ「野生の証明」が一番良かったなぁ…。

と、とりとめのないこと書いておりますが、今日のお題は「風花」。
「セーラー服と機関銃」を撮った相米慎二監督の遺作です。

仕事で失敗し、逃げ出した文部省のエリート官僚・浅野忠信と、ダンナに死なれ借金を抱えた
元風俗嬢・小泉今日子。この二人が出会い、北海道を一緒に旅するロードムービーです。

美しい風景の中、淡々と話は進んで行きます。(ストーリー、書いちゃいますよ)
それぞれが抱える悩み、心の傷なんかを少しずつ話し、ちょっとずつ理解し合って。
で、ある出来事をきっかけに小泉今日子が雪の中へ姿を消し、自殺を図ります。
それを間一髪のところで浅野忠信が見つけ、一命をとりとめ…。
ま、そんな感じ。最後は、小泉今日子が別れた子供に会いに行くところで終わります。

いろんなWebをのぞいてみると、相米監督のファンからは、あまり高い評価は得ていないようです。
たしかに、それほど話題にもならなかったように思いますね。
でも、私はとても好きな映画なのです。

なんかね、こう"再生していく過程"っていうのを、丁寧に描いているんですよ。
人って傷つくし壊れちゃったりするけど、ちゃんと癒されたら、また直るんだよって。
そして、新しい自分は、またそこから始めればいいって。

とてもやさしい視点で描かれた映画で、印象に残っているのでした。
良い映画だと思います。浅野忠信の演技も巧いし。
是非、ご覧ください。


芙蓉鎮。 [映画]

今日の土曜日、ちょいと池袋へ買い物に。
HMVに寄って、今度やるレオノーレの3番のCDを持っていなかったのでそれを買って、ふとDVD
の売り場をのぞいてみると…。

おぉ!「芙蓉鎮」のDVDがあるじゃないですか?
やっと発売になったのかぁ。

この映画、私が一番好きな映画で、ビデオが廃盤になり、DVDになるのを心待ちにしておったの
でした。
一応、ヤフオクで中古レンタル落ちのビデオは入手しましたが、やはりちゃんとDVDで手元に欲しい
ですもんね。

この「芙蓉鎮」。1987年の中国の映画です。
舞台は、1963年・文化大革命の時代の中国・湖南省にある小さな街「芙蓉鎮」。
主人公の女性・胡玉音(フー・ユーイン)は、夫と一緒に小さな米豆腐の食堂をやっています。
朝早くから必死で働き、コツコツお金を貯め、やっと念願の家を手に入れます。
しかし、共産党の指導部から「資本主義者」と糾弾され、家は没収、抵抗した夫は殺されてしまい
ます。そして彼女は全てを失くし、街の清掃の仕事をやらされます。
しかし、そこには同様の境遇に置かれていた街一番のインテリ・秦書田(チン・シューティエン)が
いました。最初は彼を避けていた彼女も、その優しさに次第に心を開き、一緒に暮らし始めます。


これは、ユーインとチンが党幹部の悪さをのぞいているところ。

そして子供が出来た時、また党の指導部は意地悪をします。夫を遠くの収容所へ送ってしまうの
です。
身重の彼女に対し、夫はこう叫びます。「生きろ!はいつくばっても、生きろ!」…。

その後、文革が終わるところまで物語は続きますが、まぁそこは是非、映画をご覧ください。
監督は謝晋(シェ・チン)。中国の大御所ですね。
文化大革命の無意味さ、バカバカしさ、その罪を真正面から描いています。
そんな政治に振り回されながらも懸命に生きている人々を描いて、素晴らしい作品に仕上げて
います。見事。

初めてこの映画を観終わったとき、立ち上がれませんでした。
こんなすごい映画があったんだ…。
いろんなものが心の中に残って、しばらくは、その整理がつきませんでしたね。
生きていくということ、人を信じるということ、人が人にしてしまうこと、政治のバカバカしさ…。
いろんなことを伝えてくれる名作です。

人生最高の映画は?と聞かれると、私は迷わず「芙蓉鎮」と答えています。
ご覧になっていない方、是非。


グエムル。 [映画]

土曜日の朝ってぇもんは、いつも疲れがたまっていて動けないものですが、今日はちょっと用事が
あって、午前中から活動開始。
で、夕方帰ってきて、ちょっと休んだ後ゴハン食べて、その活動的な勢いのまま映画に行って参り
ました。

今日から上映開始の「グエムル -漢江の怪物」。
近所のユナイテッドシネマ豊島園にて。21時15分からの回でしたが、そんなに混んではいません
でした。

こんなの。

ま、あちこちで話題になっていて、簡単なストーリーはあちこちで目にするでしょうから、ちょっと
だけ。
米軍基地から流れ出た化学薬品が河に流れ込み、そのせい(らしい)で、怪物が登場します。
こいつが、人間をエサにするんですな。
で、河原で売店を営む一家の中学生の娘がさらわれてしまいます。
すぐには食べずに、巣にお持ち帰りしたわけですな。
で、携帯電話でとーちゃんのところに連絡が入るのですが、本当のことだとは警察はとりあって
くれず、しょうがなく、この一家が自力で救出に向かう…。

そんなお話し。

で、感想。
うーん、お国柄が強く出ている映画で、ちょっとよくわからないところもありました。
ストーリーも、アラを探せば、結構つじつまが合わないところもあったし。
でも、総じてとても面白かったですね。うわーっと驚いて腰を浮かせちゃった場面もあったしね。
怪物の気持ち悪さはエイリアン級でしたが、もう少し"救い"があってもよかったかもね。
家族愛をテーマに据えていたんだし。観終わった後、かなりダメージがありました。

とはいえ、結構面白いですよ。おバカなハリウッドのドンパチ大騒ぎの映画に比べれば、かなり
良い出来。カンヌ映画祭では絶賛されたようですし、是非、ご覧くださいまし。

…で、化学薬品が河に流れ込んだのが原因なら、他にも同じような怪物が、うじゃうじゃ発生して
いたりしないのかな?(笑)


ブレイブ・ストーリー [映画]

いやー、甲子園、面白いですな。
早実vs駒大苫小牧、すごい試合でした。
ああいう試合を観ると、やっぱり野球って面白いなぁ、と思います。
しかし、延長15回で140キロ投げるっていうのも、信じられませんね。

で、そんなのを観ながら持ち帰った仕事なんぞをやっていたのですが、さすがに能率が悪く、激しく
後悔。そんで、夕方になって映画観に行って参りました。
「ブレイブ・ストーリー」。いただいたチケットがあったので、上映が終わる前に、と慌てて…。

総評としては、なかなか面白かったです。うん。
ストーリーも、さすがに宮部みゆきさんですね、変にごちゃごちゃさせることもなく、安心して観て
いられます。(原作読んでいないので、本当はどうなのかはわかりませんが)
画もきれいだし。
ちょっと「千と千尋の神隠し」みたいな雰囲気もありますが、この世界とは別の世界で主人公が
大活躍するという、王道のお話で、なかなか楽しめます。

あ、主人公の肩に、なついた動物が乗っているっていう構図、どこかで観たなぁ。

ナウシカか?大昔のテレビでも、そういうのがあったような気がします。
ロボットの鳥が肩に乗っているやつ。何だっけ?ま、いいや。

でね、とにかく、声優がいい。一流の役者たちが勢ぞろいしています。
みんな、巧いよなぁ。
でもね、やっぱり、松たか子さんが別格。
主人公の少年の声なんですが、声だけで感情も性格も雰囲気も、見事に表現しています。
期待して観に行きましたが、それ以上の素晴らしさでした。

だた、ちょっと残念というか、希望を言えば、最後の部分をもう少しウェットに描いて欲しかった。
幻界から主人公がこちらの世界へ戻るとき、あっちの世界の仲間たちと、もう少し「きちんと」お別れ
させてあげたかったなぁ。せっかく、「仲間の大切さ」がテーマなんだから。
やけにあっさりと戻って来ちゃったので、ありゃ?という感じでした。

まだご覧になっていない方、是非、どうぞ。


異人たちとの夏 [映画]

夏、ですなぁ。
うちの職場もクールビズっているのですが、ネクタイはずした姿が似合わないと言われてしまい
ました…。なんでだろ?

ということで?、夏らしい映画の話など。

「異人たちとの夏」。
1988年の映画ですね。
ストーリーは、こんな感じ。
妻とも別れ、孤独な毎日を送っていた主人公(風間杜夫:脚本家という設定)が、ふと訪れた
小さい頃住んでいた路地で、幼い頃に自分を残して亡くなった両親(現在の自分とほぼ同年輩
の姿:片岡鶴太郎と秋吉久美子)と再会します。ま、平たく言うと、幽霊ですな。
で、ひと夏、彼らの元へ通い、一緒に過ごします。そんな折、彼はとある女性と知り合うのですが、
そうこうするうちに、まぁいろんなことが起こって…というお話。
しかし、なかなか巧いタイトルですよね。「異人たちとの夏」って。

で、最後のシーンは、すき焼き屋の座敷で3人で食べているところで、両親がすーっと消えて
いくのですよ。「お前のことが、ずっと心配だった。でも、もう大丈夫だな」ってな感じで、ね。
この鶴太郎が良いのよ。何度観ても、ほんとに泣いてしまいます。
この映画をきっかけにコメディの世界からは離れていったようですが、本当に巧い役者ですね。

で、この映画、信じられないようなコンビで作られています。
監督:大林宣彦、原作:山田太一、脚本:市川森一。
もう、なんと言っていいかわかりませんね。
どうやったら、こんなスゴイ人たちが集まるのでしょうか…。
「沖食堂」にラーメン食べに行ったら、そこでパリトロンボーン四重奏団が演奏していて、そのうえ
ラーメンを運んできてくれたのは竹内結子だった、というくらい、うれしい組み合わせです。
この3人の偉人たちに共通しているのは「人間が好き」ってことだろうと思います。
憎めない人たちが、たくさん登場しますからね。

ビデオで持っているし、久しぶりに観て、泣いてみますかね。


ナイロビの蜂。 [映画]

今日は、ちょっと書きかけておりました映画「ナイロビの蜂」について書いてみます。
この映画、レイチェル・ワイズがアカデミー賞の助演女優賞を受賞したので、すごく話題になって
いますね。
私は有楽町で観ましたが、結構客は入っていました。年齢層は、やっぱり高め。

ストーリーは、まぁこれからご覧になる方もいるでしょうから詳しくは書きませんが、主人公は
イギリスのエリート外交官。で、結婚したばかりの奥さんとアフリカに赴任します。
そこで、まぁいろいろあって、奥さんが湖のほとりで殺されます。
で、ダンナはその原因を追っていくうちに、巨悪の存在に気づき、それと闘い…ってな話。
でも、派手なアクションシーンは全くなく、淡々と静かに話は流れていきます。

で、私の感想ですが、ハリウッドのドンパチ物に較べれば、かなり好印象な作品です。
ただ、夫婦の絆とか情愛とか、そういうのを描くのか、それとも謎解きにするのか、ちょっとどっち
つかずだったような気がします。
でも、これ、原作の小説はけっこうな長編らしいので、まぁまとめるのは大変だったんでしょうね。
イングリッシュ・ペイシェントみたいな映画かな、と予想して行ったのですが、まぁ、似ている部分
もあり、似てない部分もあり。(どっちじゃ!)

でもね、もう一度観たら、かなり印象が違うような気がします。
以前、「ベルリン天使の詩」って映画を観たときも、私、映画館で寝ちゃいました。
でも、後日、テレビでやっていたのを観たら、もう感動しちゃって驚きました。
こりゃ、すごいよ。ヴィム・ベンダース、天才じゃん。
この「ナイロビの蜂」も、そんなニオイがします。
扱っているテーマはとても深いし、考えさせられますから。

欲を言えば、ちょっと救いがなさ過ぎるんだよなぁ。せつないもん。
あれをアメリカが作ったら、もうハッピーエンドのヒーローものにしちゃうんでしょうけどね。
それよりはいいですが、もう少し、救いがあってもいいかなぁ。
(これ、うちの部長も同じこと言ってましたけど)

で、配給会社に、ひとつ注文。
タイトル、良くないですよ。だって原題は「The Constant Gardener」ですよ。
「constant」には"誠実な"って意味もあるようですが、主人公の外交官が庭いじりが趣味なので、
そこからきているようですね。
これを「ナイロビの蜂」はないと思うんですよぉ。ま、「蜂」はストーリーの中で象徴的な意味を
持ちますが、そんなに重要とも思えないしなぁ。

ひとまず、しんみりしたい方は、お奨めです。はい。


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