SSブログ

ナイロビの蜂。 [映画]

今日は、ちょっと書きかけておりました映画「ナイロビの蜂」について書いてみます。
この映画、レイチェル・ワイズがアカデミー賞の助演女優賞を受賞したので、すごく話題になって
いますね。
私は有楽町で観ましたが、結構客は入っていました。年齢層は、やっぱり高め。

ストーリーは、まぁこれからご覧になる方もいるでしょうから詳しくは書きませんが、主人公は
イギリスのエリート外交官。で、結婚したばかりの奥さんとアフリカに赴任します。
そこで、まぁいろいろあって、奥さんが湖のほとりで殺されます。
で、ダンナはその原因を追っていくうちに、巨悪の存在に気づき、それと闘い…ってな話。
でも、派手なアクションシーンは全くなく、淡々と静かに話は流れていきます。

で、私の感想ですが、ハリウッドのドンパチ物に較べれば、かなり好印象な作品です。
ただ、夫婦の絆とか情愛とか、そういうのを描くのか、それとも謎解きにするのか、ちょっとどっち
つかずだったような気がします。
でも、これ、原作の小説はけっこうな長編らしいので、まぁまとめるのは大変だったんでしょうね。
イングリッシュ・ペイシェントみたいな映画かな、と予想して行ったのですが、まぁ、似ている部分
もあり、似てない部分もあり。(どっちじゃ!)

でもね、もう一度観たら、かなり印象が違うような気がします。
以前、「ベルリン天使の詩」って映画を観たときも、私、映画館で寝ちゃいました。
でも、後日、テレビでやっていたのを観たら、もう感動しちゃって驚きました。
こりゃ、すごいよ。ヴィム・ベンダース、天才じゃん。
この「ナイロビの蜂」も、そんなニオイがします。
扱っているテーマはとても深いし、考えさせられますから。

欲を言えば、ちょっと救いがなさ過ぎるんだよなぁ。せつないもん。
あれをアメリカが作ったら、もうハッピーエンドのヒーローものにしちゃうんでしょうけどね。
それよりはいいですが、もう少し、救いがあってもいいかなぁ。
(これ、うちの部長も同じこと言ってましたけど)

で、配給会社に、ひとつ注文。
タイトル、良くないですよ。だって原題は「The Constant Gardener」ですよ。
「constant」には"誠実な"って意味もあるようですが、主人公の外交官が庭いじりが趣味なので、
そこからきているようですね。
これを「ナイロビの蜂」はないと思うんですよぉ。ま、「蜂」はストーリーの中で象徴的な意味を
持ちますが、そんなに重要とも思えないしなぁ。

ひとまず、しんみりしたい方は、お奨めです。はい。


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

うみ

なるほどー、しんみりするんですね。
単純でB級な感じのアクションとかSFが好きなのでじゃああんまり・・・ですかねー。
ちなみにいちばん最近観たのは「Vフォー・ヴェンデッタ」です。良い映画でした。でもたまに観るにはいいですけど、いつも観るのはもっとおバカな方がいいかなって思いました。
by うみ (2006-06-06 13:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ドキュメンタリスト。おかしい。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。