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地震。 [その他]

地震発生直後から、いろんな方からもご心配いただきましたが、当方は無事に自宅に帰り着いております。
家人も、その家族も、兄貴一家もみんな無事です。
兄貴は現在、函館へ演奏旅行に行っていたようで、かなり大変な状況のようですが、ホテルで無事にしている模様です。
どうもありがとうございました。

しかし、なんという被害…。
職場でテレビの画面を観ながら、唖然としておりました。

私の職場は千代田区にあり、かなり揺れました。
最初、緊急地震速報が鳴り、おぉ、機能しているなぁ、なんて油断していたら…。
地震がほとんどない九州出身の私だけでなく、東京出身の方々でさえ初めてと驚く揺れ。
まさに、立っていられない、という体験でした。
おかげで、書類が山積みとなっていた私のデスク(と周辺)は大変なことに。
(I上さん、ご迷惑をおかけいたしました)
その後は、余震も結構続きましたね。
会議のため、あちこちから(地方からも)来ていた方々、大変だっただろうなぁ。

夕方、意を決して徒歩帰宅を始める方々もちらほら。
すぐ近くのデスクの先輩は船橋まで歩くと、水を抱えて出て行きました。
何時間かかったんだろうなぁ。

私の方は、家人や家族と連絡をとり、テレビを観ながら書類の片付け。
さて、どうするか。
夕方、総務部が用意してくれたカップラーメンを食べ(近所のコンビニは、商品は何もなくなってたそうです)、交通情報をこまめにチェック。
10時過ぎに地下鉄が徐々に動き始め、東京メトロ南北線→都営三田線でとりあえず高島平まで行けば、あとは歩いて帰れそうなので、これに挑戦。
ちなみに、グーグルで調べると、職場から自宅のある成増までは、徒歩で3時間少々と出ましたが、その時間じゃ絶対に無理だと思います。

職場に置いていたスニーカーに履き替え、新宿通りに出ると、これが大渋滞。
ビクとも動きません。ベンツを運転しながらパンを食べているおばちゃんなんかもいて、おいおい、こんな時は車で出るなよ、緊急車両の邪魔だろ、と、一応抗議の目線で睨んでおきました。
街には、あきらめて飲みに行っている人たちも大勢いました。
飲み屋も、普通に営業しているところもあります。
こっちは被災者だと思って歩いていたのですが、そうでもないのかも。
なんか不思議な感覚でしたね。

で、市ヶ谷まで15分ほど歩き、地下鉄のホームへ行ってみると…。

あふれてます、人。で、入ってくる電車も、既に満員。
覚悟はしてましたが、なかなかしんどい状況。
2本くらいやり過ごして、やっと朝の山手線より混んでいる車内へ。
女性の「痛い!」なんて声も聞こえています。これ、怪我人とか出ないといいけど。
あからさまに不愉快そうにニラむおじさんなんかもいて、こういう時に、人柄って出ますよね。助け合おうっていう気がない人はダメですな。

後楽園で降りて、三田線の春日駅まで地下道で移動。
やっぱり、三田線も大混雑。
これも2本くらい過ごして、なんとか乗車。
高島平まで、遠かったなぁ。

高島平で降りて、一応タクシー乗り場を見てみますが、大行列。タクシーも全然いないし、こりゃ、1時間並んでも無理。
で、当初の予定通り、意を決して歩き始めます。
これが、ちょうど夜中の0時くらいでした。

携帯ラジオでTBSラジオがきれいに入ったので、これを聴きながら歩きますが、なんとも悲惨な状況の報告が続きます。
都内では、働いている両親が帰れないものだから、保育園で深夜まで子どもを預かっている、というレポートが流れています。そうだよなぁ、これじゃ、どうしようもないもんね。

途中、コンビニに寄って、懐中電灯を買おうと思いますが、どこも売り切れ。
ひとまず、温かいコーヒーを買って、また歩きます。
50分くらい歩いて、なんとか近所まで到着。
ここで食料を買おうとコンビニに入りますが、パンやお弁当の類は売り切れ。
停電はしていないようなので、冷凍食品を買ってレジに並んでいると、配送のお兄さんが「毎度ー!」と言いながらサンドイッチを持ってきました。
うーん、こっちは被災者感覚がありましたが、世の中は普通に動いています。
なんか、妙な感じ。

高島平から、コンビニに寄りながらも1時間弱で自宅に到着。
電気も大丈夫ですし、ガスも緊急停止装置を解除して、すぐにOKとなりました。
家人は職場に泊まっていたのですが、途中、携帯電話からは全く繋がりませんでした。
非常時にこれでいいのなぁ、と真剣に思います。
制限かけなきゃいけない物理的な問題はわかりますが、たとえば途中で被災して、携帯電話で助けを呼ぶ、なんてこと、現状では無理でしょう。
ニュージーランド地震では、ガレキの下から日本に電話をして救助を求めた、なんてこともありましたが、これはインフラ整備として、なんとかしないといけないんじゃないだろうか。
もっとも、車の使用と同じく、もっとマナーを守って、最小限に使うっていう文化が根付かなきゃいかんのでしょうけどね。

そういえば、私よりも先に、車で迎えに来た家族と一緒に帰ったI上さんは、私が帰宅した時点で、まだ新宿周辺の渋滞にハマっていたらしい。
(同じ職場の奥さんが妊娠中なので、これはしょうがないのです)
大丈夫だったのかなぁ。

ソファーでテレビを観ながら少し寝て、朝、買い物がてら帰ってきた家人を迎えに成増駅へ。
むしょうに吉野家の牛丼が食べたくなり、お店へ行ってみたところ…。

「地震のため、臨時休業」の張り紙。
おいおい。なんとも残念。

と、そんなのんきなことを思いつつ帰宅してテレビを観ると、さらに明らかになる被害。
言葉を失います。

それと、怖いのは原子力発電所。
おいおい、予備電源が動かないからって、それが理由かい?
水が回らなくなると大変なことになるなら、2つでも3つでも、予備の設備つけとけよ。
細かな事情はわかりませんが、妙に腹がたちます。
チェルノブイリのことを思うと、東京脱出しなきゃいかんのかなぁ。。。

と、そんなことを考えつつ、昨日からの日記でございました。

ご心配いただいた方、ありがとうございました。

被災された地域と人々の、一日も早い復旧を願います。
なんとも、言葉がありません…。

衝撃! [その他]

東京に出てきて20数年。
既に九州で育った期間はとうに超え、当然、こちらでの人間関係が中心になってきているわけですが、そんな中でも、特別に重要な場所というものがあります。
以前書いた、江古田の不動産屋さんの加藤忠さんもそうですが、ここもそんな大切な場所です。

新宿・東口の靖国通りに面してあります中華料理店「新華月」。

ここは、早稲田大学のオーケストラが常連でして、その方々に連れてきてもらい、それからのご縁でした。
もう、20年以上になりますね。
客とお店という関係ではなく、人生相談にのってもらい、説教され、メシを食わせてもらい、自宅で宴会を開いてもらって…。
思い出を書けば、枚挙にいとまがありません。

この大切な居場所が、なんと、この3月で閉店とのこと。

うーむ。なんとも実感できませんが、そういうことらしい。

先週発表になり、それから常連たちでお店はあふれかえっております。

これは、昨夜のトロンボーンのパート会の風景。

新華月110305.jpg

いろいろ書きたいことはありますが、少しずつ書いてまいります。

はぁ。。。。

衝撃的なこと、もうひとつ。

久しぶりに池袋のHMVに行ってみたところ…。

なんじゃぁぁぁ、こりゃ。
すんげー、小さくなってます。
どこかのさびれた商店街の、文房具屋の隣にある小さなCDショップみたいな感じ。
以前、クラシック売り場だったところだけになってしまいました。
それも、全てのジャンルがここだけになっていますから、クラシックなんて棚ひとつ。
ジャズも、同様。

はぁ。CD、売れていないんですね。
ダウンロードが主流なのか、アマ○ンで買うのか。
ここ、よく使っていたのになぁ。不便になりました。

と、ちょっと物悲しい冬の終わりでございました。

雑ネタ。 [その他]

ご報告が遅くなりましたが、先週の日曜日、無事に演奏会は終了いたしました。
3連休の最終日にもかかわらず、961名のご来場。本当にありがとうございました。
演奏の方は……まぁ、こちらもなんとか無事に、というところ。
個人的には、ちょっと情けなく外したところもありましたが、これ、攻めて失敗したわけじゃなく、守りに入って外したものでしたので、かなり後悔、というか反省してます。
歳をとると、妙に守りにはいってしまっていけません。

というわけで、しばし、オフになりました。
といっても、次回は記念演奏会でサントリーホールなので、ボチボチ準備をしながら、のオフとなります。

そんなオフですが、目下、一番の懸案事項は、車の買い替え。
今乗っている車は、レガシィのセダン(B4)ですが、この5月で11年目の車検を迎えます。走行距離は5万8000キロとまだ大丈夫でしょうが、さすがに11年経ってますから、あちこちガタがきそうです。
なもんで、3月の決算期、値引きも期待できそうなので、買い替えを検討中。

最近は遠出もなく、都内を乗ることが中心の使い方なので、少し小さい車にしてみようかな、という考えもあり、第一候補として考えているのはフォルクスワーゲンの「ポロ」。
カーオブザイヤーもとりましたし、評判も良いようなので、かなり気になっています。
「ゴルフ」も気になりますが、なんとなくスタイルは「ポロ」の方が好きですねぇ。
赤い「ポロ」、ちょっと似合わないかなぁ。。。

で、これと迷っているのは、やはりレガシィのB4。
この車は大好きなので、もう一度買ってみようかと思っていましたが、今のヤツはデカイんだよなぁ。
嫌ではないけど、今の2000ccの5ナンバーのレガシィが好きでした。
でも、4WDのあの感じ、捨てがたい…。

というわけで、激しく迷っております。
他の車のお勧めを含め、どなたかアドバイスくださいまし。

それよりも気がかりなのは、今の車の行く末。
廃車にするのは、なんともしのびなくて…。
思えば11年前、当時の彼女に振られた直後、気持ちを他の方向へ向けるために、頭金もないまま衝動買いしたのが今の車でした。
もちろん、全額ローン。
しばらくは、「あー、とんでもない買い物しちまったぁぁぁ!」と、振られたことは見事に忘れましたね。
そんな勢いで買った車でしたが、なんとも良い車でした。
故障も全くなく、実に安定した気持ちの良い走り。九州へも何度か、これで帰りました。
ほんと、評判の良い車ですが、乗ってみると実感します。
でね、愛着あるし、こいつが廃車になるのは、なんとも悲しいのですよ。
というわけで、車検切れ間近、タイヤもそろそろ交換か、という車でも良いから欲しいという方、ご連絡ください。
お譲りしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

で、雑ネタとはいえ、やはりラーメンネタをひとつ。

去年の秋に帰省した際、あの「沖食堂」へ行くことができたのですが、その際、お店でなんと「生ラーメン」が販売されておりました。

沖食堂(生ラーメン).jpg

1箱に4食入り。値段は忘れました。すみません。1000円くらいだったような…。
電車で行ったにもかかわらず、5箱買っちまいました。重かったぁ。

で、帰京して、早速作ってみました。
こんな感じ。

沖食堂(生ラーメン2).jpg

チャーシューとネギは追加してます。

で、肝心の味の方は…。

まぁ、ご想像どおり、ということでご勘弁ください。
カップよりはマシですが、空港でお土産に買うものと、大差ありません。
黙って出されて、これが沖食堂のラーメンだと言う人はいないでしょう。
ま、話のネタに、一度くらいはいいかもね。

というわけで、アップするのもすっかり忘れておりました。
ご勘弁ください。

と、本日はこんなところで。

シチリア!シチリア! [映画]

書きたいことはいろいろとあるのですが、あいかわらずの怠け者、なかなか更新しておりません。
まぁ、読者もそんなにはいないと思いますが、書かなきゃ誰も読んでくれなくなりますね。

はい、というわけで、珍しく連続更新です。

今回は、映画。

大好きなジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作が、目立ったプロモーションもされないまま公開されておりましたので、慌ててシネスイッチ銀座で観て参りました。

「シチリア!シチリア!」

シチリア!シチリア!.jpg

この映画は、トルナトーレ監督の故郷・シチリアを舞台に、一人の少年がたどる人生が描かれています。
しかし、特に何かドラマチックなストーリーがあるわけではなく、こう、淡々と人生が描かれている感じの映画です。
貧しい家庭で教育も思ったように受けることができず、戦争の荒波の中、小さな街で成長し、街の美人と恋におちて強引に結婚し、政治に興味を持って活動にのめりこみ……。
と、人生ってこんなものだよなぁ、これといって大きな望みが叶うわけじゃないけど、それなりに一生懸命生きて、苦しんで、ちょっと良いことがあったりもするけど、なかなか思い通りにいかなくて、でもまぁ幸せってこんなものだよなぁ……、という誰もが感じる想いが、なんとも郷愁漂うシチリアの風景の中、描かれていきます。

今回、トルナトーレ監督は、事故のため死ぬかという目にあい、怪我が治って、あらためて故郷・シチリアを描きたくなったらしいのですが、まさにそんな内容の映画です。
きっと、私たちにはわからない想いやヒントがあちこちに隠れているのでしょう。
たまたま、後ろの座席にイタリア人(だと思う)が座っていましたが、私は何とも思わなかった場面で、大笑いしてましたからね。
なので、「ニュー・シネマ・パラダイス」のような、泣ける映画をちょっと期待して行った私としては、少々狙いが外れた映画ではありました。
明確なストーリーもないし。
でも、トルナトーレ監督らしい視点で、シチリアから人生を描いています。
きっと、ハマる人はたまらなく好きな映画なんだろうな、という感じ。
誤解を恐れずに言えば、私はフランス映画の「わかる人にはわかる。わからない人にはわからなくて結構!」という少々嫌味な感じが嫌いなのですが(「カミーユ・クローデル」を観て決定的にそう思いました)、ちょっとそんな雰囲気があります。
でもね、今回は、その「わかる人にはわかる」部分を感じることが出来なかったのが本当に残念で…。もったいないなぁ。ほんと。
あ、音楽はいつもの名コンビ・モリコーネです。もうかなりのご高齢でしょうが、元気に曲を提供してくれていました。

「ニュー・シネマ・パラダイス」では、年老いた映写技師・アルフレッドは、青年・トトに「ノスタルジーに惑わされるな!」と言って、故郷を出て都会へ行けと諭します。
故郷への想いは幻想で、そんなことは振り切って、思った通り進め、と。
しかし、今回は、もう全編、故郷へのノスタルジーだらけです。
それ以外ないって感じ。
なんか、いろんなことがあって、少しずつ変わっているんでしょうねぇ。

と、トルナトーレ監督の世界は堪能しつつ、ちょっと残念というか、ツボにはまらなくて悔しい映画なのでありました。

是非、ご覧になってみてくださいな。

追伸
エンドロールには「モニカ・ベルッチ」の名前があったのですが、どこの場面の誰だったのか、全く思い当たりません。もし観に行った方、わかったら教えてくださいまし。

美登里 [ラーメン]

早、2月に突入。
なんだか、慌ただしく日々が過ぎております。

で、早いもので来週は私の所属するオーケストラの演奏会です。
で、今日は午後1時から夜まで練習でした。
といっても、トロンボーンの出番は夕方で終了。

おや。時間がありますな。

で、気になってしょうがなかった、こちらのお店へ。

佐賀ラーメン「美登里」。

以前、四谷に「喰道楽」というチェーン店がしばらく出店していましたが、やっと、佐賀ラーメンの登場です。とはいえ、どこまで本物なのか、半信半疑で行ってみました。
場所は、浅草の下町の、割と静かな通り沿い。

折しも今日の昼、TBSテレビの「王様のブランチ」で取り上げられたこともあり、行列が出来ていました。おいおい、そんなに評判なのかい……。

店内はL時のカウンターのみ、席数は10人ちょっと。
若い店主とその親父さんらしき人、そして若い女性の店員の3人。
こんなに混んだのは珍しいのか、結構バタバタしてます。
チャーシュー麺とチャーシュー丼を間違えたり、注文も錯綜気味。
でも、ほどなくラーメンが登場。結構早く出てきました。

美登里.jpg

まずはスープをひと口。

うぅぅ、佐賀の味。
ほんのり甘く、あっさりさっぱりしたトンコツ。美味い。
東京の方や博多ラーメンに馴染んだ方には少々パンチが弱いかもしれませんが、よく味わうと深いコクがあります。これは、佐賀ラーメンです。間違いなく。

チャーシューも佐賀っぽいロースですし、佐賀では定番の「いなりずし」もありました。
何故か、佐賀のラーメンには「いなりずし」がセットなんですよねぇ。

誰もが好きな味ではないでしょうし、「名店!」とお勧めもしませんが、なんとも懐かしく、美味しいラーメン屋がオープンしてくれたものです。感謝。
ブームで終わらずに、根づいて欲しいなぁ。時々、行きたいと思います。

追伸
で、来週の演奏会のご案内。
ご興味のある方、連絡ください。チケット、ご用意いたします。
(私の出番は、シューマンとドヴォルザーク)

ザ・シンフォニカ 第49回定期演奏会
2011年2月13日(日) 14時開演予定
会場:すみだトリフォニーホール
指揮:大山平一郎
【プログラム】
シューマン/劇音楽「マンフレッド」序曲
ベートーヴェン/交響曲第2番 ニ長調
ドヴォルザーク/交響曲第7番 ニ短調

ヤマト。 [映画]

えー、なんとか1月のうちには1本書きたいと思っておりました。
あけましておめでとうございます。
今年も、忘れた頃に更新しておりますので、時々のぞいてみてくださいまし。

で、新年最初のネタは、先週観てきたこの映画です。

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

ヤマト.jpg

私たちの年代は熱中した、あの「宇宙戦艦ヤマト」の実写版がついに登場。
一昨年のアニメがあまりにがっかりな出来だったので、今回も心配しつつ、豊島園のユナイテッドシネマで観て参りました。

その結果は…。

はい、号泣。泣きました。もう、ボロボロ泣きました。
これはヤマトです。間違いなく、ヤマトの精神を見事に受け継いでいます。
キムタクが目立ち過ぎているとか、森雪がブラックタイガーに乗っているのは変だとか、いろんな批判は目にしますが、そんなこたぁ、どうでもいいんです。
底流にあるのは、まぎれもなくヤマトの精神。
「乾坤一擲」なんて文字がちらつく某都知事監修のアニメとは違って、ストーリーもセリフも音楽も、全てオリジナルに最大限の敬意を払って作られていますし、細かなエピソードが心憎いほどヤマトファンの心をくすぐります。
これからご覧になる方もおられるでしょうからストーリーは伏せておきますが、第1シリーズの小説版のひとつをベースに、「さらば」のストーリーも織り込んで、なんとも素晴らしい出来になっています。
「斎藤」と「真田技師長」の会話のあたりなんか、なかなか心に染みますね。
また、ガミラスの攻撃で地下に追い込まれた人々の暮らしが結構すさんだ雰囲気になっていましあが、たしかに、明日の希望もなく、狭い空間に閉じ込められたらああなるだろうなぁ、と思いました。
テレビシリーズでは、地下にきれいな都市空間が広がっていましたが、こっちの映画の方が、かえってリアルに感じましたね。

こうして、もういじって欲しくない、そっとしておいてよ、と思っていたものが新しい技術とキャストで再構築され、それが成功するのを目の当たりにすると、あぁ、何事も逃げちゃいかんなぁ、と前向きな気持ちになります。
新年早々、良い物を観せていただきました。

まだご覧になっていない方は、是非、お早めに。

ウィーン(その5)※最終日。 [その他]

てなわけで、欧州旅行も最終回。やっと、やっと、です。

えー、最終日にまず向かったのは、地下鉄で割とすぐ着いた「ベルベデーレ宮殿」。

ベルベデーレ宮殿1.jpg

最終日になって、ついに雪が降りました。いやぁ、本気で寒い…。
ヒートテックを持ってきていたにもかかわらず、着てこなかったことを激しく後悔。
で、雪の中わざわざここへ来たのは、ここに「オーストリア・ギャラリー」という美術館があるからなのでした。日本ではあまり見ることができない、クリムトやエゴン・シーレの作品が展示されています。
いやー、有名なクリムトの「接吻」が、あんなにデカイとは思わなかった…。
エゴン・シーレなんて、あんなにまとまって見ることなんて、もうないだろうなぁ。
個人的には、美術史美術館よりもこじんまりとしていて、好きな感じでした。

で、そこからまた市内へと地下鉄で戻り、はい、このお店へ2度目の訪問。

「ケーニッヒ」というチョコレート屋さんです。

ケーニッヒ1.jpg

ケーニッヒ3.jpg

ここ、元はボタン屋さんだったそうで、その内装をそのままに、チョコレートが並べられています。引き出しの中に小さなチョコがずらーっと入っていたりして、なかなか面白い。

実は出発直前に、テレビの旅番組でこのお店が紹介されていたのですよ。
で、ガイドブックにも載っていたので、行ってみたのでした。
番組では、なかなかカワイイ店員さんが登場していたのですが、昨日は見かけなかったので、今日は再チャレンジとなった次第。

いくつか買って、レジで日本のテレビ番組で観たよ、と言ったら、あぁ、その時登場したのは彼女ですよ、とわざわざ奥から呼んできてくれました。

ケーニッヒ2.jpg

本当は私も一緒に記念撮影したのですが、少々恥ずかしいのでトリミングしました…。

テレビ番組で知ったからわざわざ来たんだと言ったらえらく喜んでくれて、少しオマケしてくれました。
お返しに、何かのときに使えるかと用意しておいたポケモングッズを渡しましたが、何これ?という感じで、全く知らない様子…。
世界のポケモンじゃないんかい。
日本のアニメは、思ったほど通用しませんでした。

その後、市電で向かったのは、ホテルへの帰り道にあったこちら。

市役所。

市役所1.jpg

こんな建物が市役所なんですからねぇ。歴史を感じます。
で、その前の広場は、クリスマスマーケットになっていました。

クリスマスマーケット.jpg

市役所2.jpg

ここで買ったリースは、今年も我が家のドアにかけています。

さて、お昼時、欧州での最後の食事はこちらで。

市役所3.jpg

雪が降って寒い寒い中、屋外で食べたのはこれ。

市役所4.jpg

美味いけど、寒い。マジで、寒い。

市電に乗って、ホテルへ。

市電.jpg

ホテルで荷物を受け取り、ガイドさんと合流して空港へ。
ウィーンからフランクフルトへ行き、そこでJALに乗り換え。
おそらく同じパッケージで旅をしていたと思われる、よく見かけた日本のおばちゃん軍団と話をする機会があったのですが、どうも言葉が懐かしいニオイがします。
聞けば、やっぱり九州。
どこへ行っても、九州弁で貫き通していました。
是非、これからもがんばって欲しいものです。
トランジットのフランクフルトの空港でも大量に買い物していましたが、元気だよなぁ。

はぁ。旅が終わってしまいました。
もう1年前のことですが、なんか名残惜しいよなぁ。
変な言い方ですが、書いてしまうと、本当にこれで終わり、という感じがしてきました。
今度は、もう少し多い人数で、旅をしてみたいものです。
私がお酒を飲めないもので、ホイリゲとか居酒屋関係には行かなかったですからね。

てなわけで、次回からは、通常のダラダラしたブログに戻る予定です。
お付き合い、感謝。

ウィーン(その4)。 [その他]

で、ムジークフェラインからまたケルントナー通りへ戻り、右手の細い路地をうにゃうにゃ歩いて、ガイドブックに載っていた街の食堂という感じのお店へ到着。
ここ、日本語のメニューがあったのですよ。驚きました。

で、当然、これは食べておかないと。

ウィンナー・シュニッツェル。

シュニッツェル.jpg

仔牛の肉を薄く叩いて、いわゆる「カツ」にしてあるものですね。
これが、なかなか美味い。
外国語のメニューがある割には客層の地元率が高く、結構チラチラ見られました。
負けてなるものかと微笑み返し攻撃しましたが、変な東洋人と思われたかなぁ。。。
デザートにウィーン名物のアプフェルシュトゥーデル(アップルパイ)を食べ、弱いくせに地ビール飲んでいい気持ちでケルントナー通りの方へ歩いていると…。

ん?なにやらブラスの響き。

どこか、近くでブラスアンサンブルの演奏をやっています。おぉ、かなり巧い。
ど、どこだ、おいおい…。

思わず音のする方へ走りだしましたが、さすがにこの寒空の下、外で演奏してはいません。
すると、後ろの方から相方の声が。

「この教会じゃないの?」

教会2.jpg

おぉ。たしかにここです、音が聴こえるのは。
演奏の切れ目をみて入りましたが、いやー、運が良い。
金管十重奏で、クリスマス物を演奏しています。
これがね、むちゃくちゃ巧いんですよ。どうみても、素人じゃない。
でも、見た目はまだ学生のような感じで、かなり若いようです。

終わりかけていたようで、3曲ほど聴いたところで終演となりました。
あぁ、もったいない。

でも、片づけているところへ駆け寄り、ラッパのにーちゃんにトロンボーンのメンバーを呼んできてもらって、私は日本から来た、トロンボーンを吹いている、えらい巧いなにーちゃんたち、You make me happy ! …と一気にまくしたてました。
うまく伝わったのかどうかわかりませんが、結構喜んでくれて、記念撮影をば。

ATTRACTION.jpg

カルテットでCDを作ったというので、1枚購入しました。
「TROMBONE ATTRACTION」というカルテットで、話をしたバストロのにーちゃんはフォルクスオパーのメンバーらしいです。将来、シュターツオパーに入るのかなぁ。

で、日本からメールをしたのですが、返事はなし。
ま、そんなもんだよな。

教会は、ここ。

教会1.jpg

小さな教会で、ガイドブックの地図を見ても載っていませんでした。
しかし、こうして街の小さな教会で演奏会が開かれているなんて、やはり幸せな街です。

と、ウィーン最後の夜は更けていったのでありました。

いよいよ、明日は旅の最終日に突入!

ウィーン(その3)。 [その他]

えー、例によって間が空いてしまいました…。すみません。

ということで、ウィーンの3話目、開始です。

美術史美術館から国立歌劇場方面へ、リンクが走る大通りを徒歩約10分。
劇場の右側?からずずずいっと奥へ延びる通りが、一番の繁華街・ケルントナー通り。

ケルントナー通り1.jpg

すっかり、クリスマス(でした)。

ケルントナー通り2.jpg

いやー、きれいな通りです。
日本で言えば(無理に例えることもないですが)、銀座みたいなもんでしょうね。

で、ガイドブックを見ながら有名な楽譜屋・ドブリンガーへ行き、トロンボーンアンサンブルの譜面を漁ってみましたが、これといった収穫はなし。
で、また通りの入り口方面へ戻り、ついに、これを食べました。

はい、観光客の定番・ホテルザッハーで食べるザッハートルテ。

ザッハトルテ.jpg

これが甘くてねぇ。なんで外国のお菓子って、あんなに甘いんだろう。
まぁ、日本が甘くない風潮なのかもしれませんけどね。
なんか観光地っぽい雰囲気で、日光・金谷ホテルみたいにならなきゃいいけど、と妙な心配をしてしまいました。

ひとまず課題はひとつクリア。
で、あとは街を散策です。
しかし、この日は寒くて寒くて…。
パリでは晴天に恵まれ、寒くもなかったのですが、ウィーンはやはり寒い。
雪も降って来ましたが、これがなかなかクリスマスっぽくて良いなぁ、などとやせがまんしつつ、ガイドブック片手にチョコレート屋を探します。

まず一軒目は、一番の老舗のお店「アルトマン&キューネ」。

アルトマン&キューネ.jpg

シュテファン寺院の近くにありました。
ここ、見逃しそうに小さなお店で、店内のディスプレイも、とても質素。
選んで詰めてもらうスタイルで、カタコトのドイツ語&英語でなんとか切り抜けましたが、出来あがった箱を受け取ったら、意外と小さくて…。
某恩人へのお土産でしたが、もうちょっと詰めれば良かったなぁ。

で、もう一軒、チョコレート屋は行きたいお店がありまして、次はそこへ向かったのですが、ここについては実は翌日に再度行くことになったので、その模様は、次回。

その後、ウィーン磁器の「アウガルテン」に行ってみたら、なんと店員に日本人の方が!
いきなり日本語で、「こんにちは。何かお探しですか?」なんて話しかけられて、びっくりしました。
こちらの方と結婚して、ウィーンに住んでおられるようでした。
「いやー、良いですね、さすがにアウガルテンですなぁ。」なんて知ったかぶりの話をしたものだから、何も買わずに帰りづらくなってしまい、ま、記念にいいか、ということでお皿をひとつ、購入。
でも、我が故郷の有田焼・伊万里焼も負けていませんよ、マジで。

で、外に出ると、4時過ぎなのに、もう結構暗くなっています。
欧州は日が暮れるのが早いなぁ。ほんと。
すたすたとまた歌劇場方面へ戻り、これもまた見逃してはいけない、この建物へ。

楽友協会ホール(ムジーク・フェライン)。

ムジークフェライン.jpg

うわー、ウィーンフィルの本拠地だよ、おい、と妙に興奮してしまいました。
で、表のポスターを見ると、今夜コンサートがあるじゃないかぁ。。。

でも、売り切れ。

あぁ、ちゃんと調べておけば良かった…。でも、昨夜オペラ行ったからなぁ。

壁をさすりさすりし、後ろ髪を引かれつつ、晩ごはんを食べにまた街へと戻ったのでありましたとさ。

この後、この旅一番のハプニング?があったのですが(そんなに大したことないけど)、それはまた次回に。

しかし、よく思い出すなぁ。たぶん、間違ってはいないと思います。うん。

ウィーン(その2)。 [その他]

さて、貴重なウィーン観光の一日、まずホテルの近くのタバコ屋で電車のチケット「Karte」を購入しました。
48時間有効、10ユーロ。
これがあれば、地下鉄も市電も乗り放題です。
行ってみて驚いたのですが、ウィーンの地下鉄、改札がないのですよ。
最初にKarteに日時を打刻すれば、あとは全く改札を通る必要はありません。
タダ乗りし放題かと思えばそうではなくて、抜き打ちに検札が巡回しているらしく、見つかったらかなり高額の罰金を請求されるとのこと。
ま、日本のように改札に最新鋭の機械を導入するより、こういう方法もいいかもしれませんね。費用は格段に安いと思いますし。

で、地下鉄でまず向かったのは、こちら。

シェーンブルン宮殿。

シェーンブルン宮殿.jpg

見事な?観光地でした。
団体客がわんさかやってきますし、日本語のイヤホンガイドもあります。
コースに沿って見学しましたが、うーん、ま、一度行けばいいかな。
宮廷の生活など、人形も展示してあって面白いのですが、ちょっと観光事業っぽさが前面に出ていて、少々興ざめな印象でもありました。
バルセロナから来ているという初老のご夫婦の写真を撮ってあげて、次の目的地へ。

次は、知人からも勧められていたところです。

美術史美術館。

美術史美術館1.jpg

クリスマスが近いので、子どもたち用の遊戯が置かれていました。

ここはすごく落ち着いた雰囲気。
まず、入り口の右手の展示室へ。ここはエジプト関連の展示でした。
しかしまぁ、いろんな物が置いてあります。
石像はもとより、石の棺、何か宗教用の道具らしきもの…。
素朴な疑問ですが、これってエジプトに返さなくていいんでしょうかねぇ。
ハプスブルグ家が集めたものでしょうが、ルーブルにも膨大にあるし、エジプトって国の財産が世界中に散らばってしまっているような気もしないでもありません。
ま、人類の財産ってことなのでしょうけどね。

ここは、2階にカフェがあったのですが、なんとも良い雰囲気でした。

美術史美術館3.jpg

美術史美術館2.jpg

で、ここでのお目当てはフェルメール。
案内図を見ながら、2階の左手の、その奥の……。

やっとたどり着いたら、そこには「貸出中」の文字。

おいおい。
そりゃないでしょう。フェルメールは作品数少ないんだから、楽しみにしていたのに。
はぁ。なんとも残念。

でもね、考えてみたら、日本にも世界中からしょっちゅう来ていますもんね。

まぁ、今回はもう一箇所、美術館は行く予定がありますし、ここはあきらめて次の目的地へ。

怒涛の更新が続きますが、次回は中心部・ケルントナー通りあたりについて書いてみます。

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