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陰日向に咲く。 [映画]

やられました。
いえね、そんなに期待しないで観に行ったのですよ。
芸人が書いた小説を映画化した、話題先行の映画なんだろうって…。

いやぁ、これはすごいですよ。マジで。ここ数年で観た映画では、間違いなくベストワン。

『陰日向に咲く』

陰日向に咲く.jpg

なかなか上手く生きることのできない、都会に暮らす数人の物語が、それぞれ描かれます。
ギャンブルにおぼれて借金取りに追いまくられる青年、母親のかつての夢の跡を探す女性弁護士、
浮浪者に何か惹かれるものを見つけ、生活を共にする中年サラリーマン、売れないアイドルを追い
かけるアキバ系の青年などなど。
それぞれがじんわりと心に染みるショートストーリーなのですが、それが物語が進むにつれ、ちょっと
ずつ重なっていきます。少しずつ、何かに引き寄せられるように。
そして、東京に台風がやってきた夜、そのみんなに奇跡が起こります。
それぞれの想いが重なって、それぞれの人生がちょっとずつ重なって…。

出演は岡田准一、宮崎あおい、西田敏行、三浦友和など。

とにかく、物語の作りが巧い。いろんな物語が、少しずつ、過不足なく重なっていきます。
それが、全然わざとらしくないんですよ。だから、説得力があるし、そんな偶然があるわけはない
だろう、という批判的な気持ちも起こりません。素敵なファンタジーになっています。
心ニクい偶然の数々、これが泣かせるんですよ。意外な人が、やっぱり意外な人と繋がっています。
人間って、いいですねぇ。私も生き方を考えないといけませんかね。

帰りに、劇団ひとりの原作小説を買ってきました。こりゃ、読んでみないといけません。

とにかく、是非、観てください。間違いなく、ここ数年では一番良い映画です。
爆笑問題の太田光は、この原作を読んで「これが直木賞をとらなかったら、日本の文壇は腐って
る」と言ったそうですが、私は、これがアカデミー賞をとらなきゃおかしいと思います。

もう一度、観に行こうかなぁ。マジで。

是非!

追伸
新宿で観たのですが、通りを歩いていると、何やら人だかりが。
なんだろね、と思っていたら、みるみる消防車などが大集合。
火事かな、なんて軽く横目で見て通り過ぎましたが、後でニュースを観たら、飛び降りだったそう
です。
いやー、一歩間違ったら、巻き込まれていましたね。
だって、歩行者天国の新宿通りですよ。紀伊国屋書店のすぐ隣、シティバンクの前。
よく人に当たらなかったもんだ。怖いなぁ。もう。
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コメント 2

shinkagetsu

一歩間違えば 大変な事に、、、


by shinkagetsu (2008-03-03 12:58) 

solti

> shinkagetsu さま
やっとこのコメントが表示されました。トラブっていたようです。ところで、そうなんですよ。以前、池袋では巻き込まれた人がいましたし、上見て歩くわけにもいかないので、怖いですね。
by solti (2008-03-09 01:22) 

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